エアコンからカビの生臭いにおいが発生する原因とそのメカニズム
![エアコンのドレンパンに発生するカビ]()
エアコンから生臭い風が吹き出してくる原因は、エアコン内部で発生しているカビが原因です。
一般的なカビの発生条件は、①適度な湿気と温度で、②栄養となる汚れが溜まっているところに③カビの胞子(カビの種のようなもの)が付着することが条件となっています。
エアコンの場合、冷房運転中はエアコン内部に露が発生してしまうため、カビが繁殖するために必要な水分が手に入ります。
また、フィルターにホコリがたくさん詰まってしまった場合、フィルターと本体の隙間などから空気と一緒に侵入してしまうため、それがカビの栄養となります。
カビの胞子はどこにでも存在していて、フィルターでは侵入を防ぐことができません。
このように何もカビ対策をしない場合、エアコン内部ではカビに適した生育環境となってしまっています。
カビの発生を予防するためには、①エアコン内部を乾燥させる、②汚れをエアコン内部に持ち込まない事がもっとも重要です。
>>カビの発生を予防する具体的な方法
エアコン内部にカビを発生させないためのノウハウ
![エアコン掃除の基本はフィルター掃除]()
エアコンメンテナンスの基本中の基本は、「フィルターにホコリがたまったままにしておかない」ということです。
フィルター掃除を2週間に1度のペースで行うことで、エアコン内部のカビの発生をかなり抑えることができます。
>>エアコンフィルターのホコリ掃除のやり方
また、冷房運転を行った後、送風運転を2~3時間ほど行い、エアコン内部を乾燥させることでカビの成長を抑制することができます。
>>送風運転でエアコン内部を徹底乾燥してカビ発生を予防する方法
この他にも、オゾン発生器などを使って、エアコンの生臭いカビのにおいを消臭するという方法もあります。
>>オゾン発生器でエアコンの生臭いカビのにおいを一発消臭する方法
【初心者向け】DIYエアコン掃除のやり方
![エアコン洗浄スプレーでアルミフィンについたカビ掃除]()
エアコンを動かした時に吹出口から強烈な生臭い風が出てくるような場合、すでにエアコン内部ではカビが発生してしまっている可能性があります。
そのカビの発生量が少しであれば、ホームセンターなどで売られているエアコン洗浄スプレー(1本300円程度)でアルミフィンについたカビ汚れをきれいに取り除くことができます。
>>洗浄スプレーでエアコンフィンのカビ汚れをDIY掃除する方法
また、吹出口のルーバーについたカビ汚れは、水で薄めたエタノール(1000円/400ml、濃度80%前後)を使って拭き取る方法が有効です。
>>エアコン吹き出し口(ルーバー)のカビ汚れを除去する方法
吹出口の奥にある送風ファン(ローラーのようなもの、シロッコファン、ラインファン)に大量のカビが発生している場合は、送風ファン専用のクリーニングキット(約1500円)を使って洗浄するのがおすすめです。
>>エアコンファン専用の洗浄スプレーの使い方とDIYクリーニングのコツ
ただし、いずれの方法もカビ汚れが少量の場合には効果がありますが、かなりの量の汚れが蓄積している場合は、もう少し本格的なクリーニングを行っていく必要があります。
【中級者向け】DIYエアコンクリーニング方法
![DIYエアコンクリーニングで使った洗浄カバー]()
エアコン内部にかなりカビ汚れが蓄積してしまっている場合、洗浄スプレーを使うような簡易的なクリーニングでは汚れを完全に取り除くことができません。
この場合、エアコンの本体カバーを取り外して、薬剤や大量の水でカビを洗い流す方法を検討してみてください。
>>手動加圧ポンプでエアコンクリーニングする具体的な方法
>>水道散水ノズルでエアコン内部カビ汚れを丸洗いする方法
また、エアコンファンの汚れを徹底的に取り除きたい場合、送風ファンを取り出して手洗いする方法もあります。
>>カビだらけのエアコンファンを分解掃除する方法
【上級者向け】エアコン分解クリーニングの具体的な方法
![エアコンを取り外して完全分解洗浄するDIY方法]()
長年使い込んだエアコンの場合、エアコンの室内機を取り外して分解し、一つ一つのパーツを洗浄するのがベストです。
時間もかかりますし、故障のリスクも増えますが、ここまで分解して徹底的に洗浄すれば、エアコンからは清々しいほどきれいな風が吹き出してくるようになります。
>>エアコン室内機を取外して分解クリーニングする方法
自分でエアコン洗浄するメリットとデメリット
![水道ノズルでDIYエアコンクリーニング]()
自分でエアコン掃除を行う一番のメリットは、なんといっても費用の節約です。
業者にエアコンクリーニングを依頼した場合、1台あたり1~2万円(お掃除機能付きの場合+1万円)が費用の相場となっています。
でも、エアコンクリーニングを自分で行った場合、最初の1台目だけは必要な道具を揃える費用(約5000円)がかかりますが、それ以降はほとんどタダ同然の予算でエアコンクリーニングを行っていくことができます。
ただ、DIYエアコンクリーニングにはさまざまなデメリットもあるため、その辺りをしっかりと考慮して行う必要があります。
>>DIYエアコン掃除をおすすめしない5つの理由