【エアコンカビ予防対策】送風運転で内部を徹底乾燥

カビが好む環境と増殖メカニズム

まずはじめに、どうしてエアコン内部にカビが発生してしまうのかということについてお話していきます。

意外に知られていないことなのですが、私たちの周囲にある空気中にはカビの胞子(種のようなもの)が常に漂っていて、あらゆるところに付着していきます。

そして、胞子が発芽できる環境とそれに必要な時間があれば胞子は発芽(芽を出すこと)して菌糸(カビのこと)を伸ばし、やがてその菌糸が胞子を周囲に飛散させるという仕組みでカビは増殖していきます。

夏の悩み「カビとニオイ」がもう気にならない!シャープのエアコン「SXシリーズ」大解剖|価格.com

出典)夏の悩み「カビとニオイ」がもう気にならない!シャープのエアコン「SXシリーズ」大解剖|価格.com

ここで気になることといえば、カビが発生するために必要な主な条件はどのようなものであるかということではないでしょうか?

カビについて考える|みんなで家庭科を

カビの発育には,「環境」(栄養分,酸素,温度,水分)と,「時間」が必要である。カビも生物であり,他の生物と同様に発育には時間を要する。環境の各条件が満たされた状態が持続すれば,カビの胞子は発芽して菌糸を伸長し,菌糸上に新しい胞子が着生する。着生した胞子が周囲に飛散し,飛散した胞子の定着箇所がカビの発育に必要な環境条件を満たしていれば,そこで発育が開始しカビによる汚染が拡大する。

出典)カビについて考える|みんなで家庭科を

ここで理解しておきたいことは、エアコン内部はこのすべての条件を満たすことができる環境と言えます。

  1. 栄養物;フィルターと本体の隙間などから空気と一緒にホコリなどがエアコン内部に入り込んでカビの養分となる
  2. 酸素;もちろんエアコン内部にも酸素がある
  3. 温度;停止中のエアコンの温度は室温と同じぐらいになる(カビの生育適温20~30℃)
  4. 水分;冷房運転中はエアコン内部が冷えるため結露水が発生し、特に停止中はファンが停止しカビの発生しやすい高湿度状態となる

ここまで話を進めていくとエアコンの内にカビが生えてしまう原因はよく分かっていただけると思います。

ですが、ここで勘違いしてほしくないことが一つあります。

実はエアコンの風がくさいのはカビそのものが原因なのではなく、カビが増殖していく過程に排出する物質(ケトン、アルコール系化学物質)が原因であるということです。

においのQ&A|空気環境部会

出典)においのQ&A|空気環境部会

ですので、エアコンのにおいを消し去りたい場合、一般的には「エアコン内部に発生したカビを取り除くエアコン掃除(クリーニング)を行いましょう。」ということになっていると思いますが、ここまでの話を理解した人であれば、「エアコン内部に発生したカビを取り除かなくても、エアコン内部のカビの生育を止めてえしまえばエアコンの風のニオイが消える」ということを分かっていただけるのではないかと思います。

つまり、何らかの方法でエアコン内部をカビが生育できない条件にできるのであれば、カビを除去しなくても(形としてはカビが残っていても)、エアコン内部に形としては残っているカビは死んでいるのでそのカビが老廃物を出すことはなくなり、エアコンからはニオイがしなくなるということになります。

では一体どうすれば、エアコン内部のカビを死滅させることができるのでしょうか?

次のページでは、エアコン内部のカビを一気に死滅させる方法についてお話していきます。





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