【エアコンカビ予防対策】送風運転で内部を徹底乾燥

エアコン内部のカビを一気に死滅させる具体的な方法

ここからは、エアコン内部のカビを一気に死滅させる具体的な方法についてお話していきます。

具体的な方法についてお話する前に、カビの発生条件の一つである「湿度」に関してもう少し詳しく説明しておきます。

カビは基本的に湿度の高いところを好むと言われていますが、逆にどれ位の湿度になればカビが生育できなくなるのでしょうか?

このことについては、文部科学省のHPに記載されている微生物の生育可能な最低Awという表を見るとよく分かります。

カビ対策マニュアル 基礎編-文部科学省

出典)1.カビとは|文部科学省

※上の表のAwとは相対湿度(一般的に使われている湿度)のことです。例えば、Awが0.65というのは、相対湿度が65%ということ。

この表を診てもらうと分かる通り、カビにもいろいろな種類がありますが、比較的乾燥に強いと言われている乾性カビ(表の下の方にある)でも、湿度が65%以下(Awが0.65以下)では生育できなくなってしまいます。

ここまでお話するとなんとなく分かってくると思いますが、カビを生育できなくする(=死滅させる)方法は結構簡単で、「送風運転でエアコン内部の湿度を低く保てば、カビは一気に死滅する」という結論に至ります。


※送風運転とは?

送風運転とは、室内機のファンだけ動かす運転(扇風機と同じような状態)のこと。室外機は動かない(冷房ではない)ため、電気代は扇風機と同じぐらい安い。


そうです。

わざわざエアコン内部を分解洗浄してカビを除去しなくても、エアコンの送風運転でエアコン内部の湿度を低くしてあげれば、一気にカビを死滅させることができ、その結果カビの活動による臭いはなくなるのです。

ここで気になることといえば、「では具体的にどれぐらいの湿度をどのぐらいの時間保てば、カビは死滅するのか?」ということだと思います。

そのことについては、以下の記事が参考になります。

菌糸が死滅する条件は、カビの種類によっても違いますし、同じカビでも育った湿度条件によっても違います。ndoor Air’ 96ではユーロチウムというカビを使い、「育てた相対湿度」と「死滅する相対湿度」の関係を発表しました。内容は以下の通りです。

ユーロチウムの菌糸は、

  • 相対湿度93.6%で育った場合、相対湿度61.8%で4時間、52.9%で2時間、43.2%で1時間で死滅。
  • 相対湿度84.3%で育った場合、相対湿度61.8%で16時間、52.9%で8時間、43.2%で1時間で死滅。
  • 相対湿度80.7%で育った場合、相対湿度61.8%で24時間、52.9%で16時間、43.2%で1時間で死滅。
  • 相対湿度75.3%で育った場合、相対湿度61.8%で死滅せず、52.9%で16時間、43.2%で3時間で死滅。
  • 相対湿度70.8%で育った場合、相対湿度61.8%で死滅せず、52.9%で24時間、43.2%で3時間で死滅。

(相対湿度75.3%では発芽するのに1週間、70.8%では発芽するのに1ヶ月かかります。)

日立も三菱電機もダイキンもこのデータをもとにしています。私の所での今までの調査では、室内に多い好乾性カビは全て、相対湿度低減で菌糸が死滅しました。

出典)カビの死滅条件について|NPO生活環境協会

この記事から分かることは、エアコン内部にも様々な湿度域で生育したカビがいるため、一概に「湿度◯%で◯時間運転すればカビが完全にいなくなります!」ということはいえないのですが、一日に一度は冷房を停止させ、冷房を停止している間は送風運転(風量は弱でOK)にすれば、カビが生育しにくい環境になることは確かです。

ただし、一回の送風運転で完全にエアコン内部のカビを死滅させることができるかと言われるとそうではなく、「夜間などの冷房停止時は送風運転を行う」ということを2~3日ほど行っていくと、明らかにエアコンの風の匂いが消えていっていることを実感できると思います。

この作業を一週間も続ければ、エアコンから発生するカビの臭いはびっくりするほどしなくなります。

まずは、このような方法でエアコンのカビ臭を低減することができるだということを知っておきましょう。

次のページでは、カビ指数というカビが発生しやすい条件についてもう少し詳しく勉強していき、この送風運転によるエアコン内部のカビ退治の有効性について考えていきたいと思います。





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