【エアコンカビ予防対策】送風運転で内部を徹底乾燥

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エアコンクリーニングをどのように考えるか?

ここまで話を進めていくと、「エアコンクリーニングなんていらないのでは?」と考える人がいるかもしれません。

ですが、それは半分正解で、半分間違いです。

今回の話はエアコン内に発生したカビによるニオイを消し去る方法というスタンスで話を進めてきましたので、冷房運転後の送風運転でカビのくさい臭いを消すことができることまでは分かっていただけたと思います。

ですが、この送風運転によるエアコン内部の乾燥は万能ではありません。

例えば、24時間エアコンの冷房をつけっぱなしにすることによって電気代を節約するという方法はできなくなりますし、カビではなくタバコのヤニのニオイや焼肉などの霧状の油がエアコン内部についてしまった事によるニオイは、いくら送風運転をやっても消えることはありません。

このような場合はエアコンクリーニングなどを行い、エアコン内部にある匂いの原因そのものを取り除く必要があります。

>>【水道散水ノズルでエアコン掃除】内部カビ汚れのDIYクリーニング(中級編)

>>【エアコンクリーニング】室内機を取外&分解して徹底的に洗浄する方法(上級編)

このような方法で分解クリーニングなどでカビそのものを除去出来た場合、1~2シーズンほどは上記のような送風運転をする必要はなくなります。

毎日夜に送風運転にするのが面倒だという人は、エアコンの分解洗浄も検討する必要が出てきます。

エアコンフィルターの掃除がとても大事

その他にも、エアコンの取扱説明書などにも書かれているように、エアコンフィルターの2週間に一度の掃除がとても重要です。

例えば、エアコンのフィルターにサランラップを貼り付けたところ(ホコリがフィルターを詰まらせた状態)をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、フィルターから空気を吸い込めないエアコンは、フィルターと本体の隙間などから空気を取り込もうとします。

エアコンフィルターの隙間からホコリが侵入

その結果、カビの食料となるホコリがアルミ熱交換器や送風ファンの表面に付着し、そこからカビが発生してしまうというメカニズムが見えてくると思います。

ですが、エアコンフィルターを常にきれいな状態にしておくことができれば、エアコンに取り込まれる空気は必ずエアコンフィルターを通ることになるため、内部にホコリが侵入してしまうことがなくなります。

ちなみに、一般的なエアコンの耐用年数は10年ぐらいに設定されています。

ルームエアコンの耐用年数の表示

メーカーが指定する通りに二週間に一度のフィルター掃除を行うことができていれば、エアコンから臭いが発生するほどの大量のカビが発生してしまうというのは稀なことで、分解クリーニングが必要になるのは喫煙汚れや油汚れの多い飲食店などに限られるという認識でいいと思います。

ただ、それはフィルター掃除をちゃんとやっていればの話で、そんなに頻繁にエアコンフィルター掃除をしている人は少ない、だからエアコンクリーニングが必要になるというわけです。

フィルターの自動掃除機能付きエアコンならカビとは無縁か?

最近では高価格帯のエアコンにはフィルター自動掃除機能付きの製品も増えてきました。

自動でフィルター掃除をしていくれるのであればカビとは無縁になると思いきや、実は自動フィルター掃除機能付きのエアコンでもカビ汚れが目立つケースがよく見られます。

もちろん、何もメンテナンスしていない普通のエアコンに比べれば、自動掃除機能付きのエアコンのほうがカビの発生は少ないのですが、それでも長いこと使っていると内部がカビでびっしりになっていたりします。

この原因として考えられるのが、最近の住宅の断熱、気密性能の向上です。

夏場の冷房を想定してみると、住宅の断熱気密性能が上がればエアコンの稼働率が下がります。

つまり、少し運転すれば簡単に部屋が冷えてくれる様になったというイメージを持ってもらえればOKです。

これは電気代の節約や省エネにはとても良いことなのですが、エアコンの稼働率が下がるということはエアコンで除湿できる水分量も少なくなってしまうということに繋がってしまいます。

というのも、エアコンの冷房運転は除湿運転よりも湿度を下げる効果があり、ざっくり言うと、エアコン冷房運転の消費電力量が増えると、除湿される水分量も増える(ドレンホースから室外に排出される水分の量が増える)ことになります。

冷却フィンとドレン皿、ドレンホースのイメージ図

一昔前の家は気密断熱性能が低かったため、夏場はエアコンをフル稼働して使っていたため、エアコン内部では空気中から除湿された大量の水がドレンホースから排出されていました。

この時、アルミフィンなどについた汚れなども水と一緒に室外に排出されていたため、エアコンの内部に汚れが溜まりづらい状況でした。

でも、最近の住宅では、エアコンの稼働率が低くなってきたため、それに伴って除湿される水分量も少なくなり、エアコン内部の汚れが室外に排出されにくくなってきています。

さらに言えば、住宅の気密性能が上がってきた結果、以前より室内で発生した湿気が外に逃げにくくなってきていて、それに加えて先ほど説明したようにエアコンの稼働率が下がることによってエアコンで除湿できる水分量が減ったため、部屋の中の湿度が高く保たれてしまう傾向にあります。

カビは高湿度の場所に発生しやすいため、高気密高断熱の家のエアコンの内部には自然とカビが発生しやすくなってしまうという状況もあったりします。

ですので、高気密高断熱の家に住んでいる場合、カビを発生させないために、エアコンのフィルター掃除をまめにしたり、定期的に送風運転を取り入れてエアコン内部を乾燥させたりしていくことが必要です。

最後に一言

今回は、【エアコンカビ予防対策】送風運転で内部を徹底乾燥についてお話しました。

エアコンがくさい原因の多くはカビであり、そのカビは送風運転でエアコン内の湿度を下げてあげれば一気に解消することが可能です。

送風運転(消費電力は数W)の電気代は扇風機と同じぐらいなので、半日つけっぱなしにしても数円、それを1ヶ月続けても数十円レベルです。

分解クリーニングまではしたくないけど、どうにかこの臭いを解消したい場合は、ぜひこの送風運転によるカビ退治に挑戦してみてくださいね。

それでは!





カビ菌におい対策


エアコン掃除マニア

当ブログの運営者。実家の家業がエアコン取付と電気工事。大学と大学院でヒートポンプの省エネに関する基礎研究、東証一部上場企業で冷凍空調技士(二種)としてヒートポンプ機器の設計開発を経験。エアコン掃除の方法からカビ汚れの防止方法などについて分かりやすく解説。

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